アラミド繊維

アラミド繊維はポリベンゾイレンジアミンとも呼ばれ、炭素繊維、超高分子量ポリエチレン繊維と世界3大高性能繊維の一つで、密度が比較的小さく、強度、弾性率が高く、耐高温性、耐腐食性、絶縁性に優れ、軍事、航空宇宙、電子機器、輸送、建築、医療などの分野で広く使用されています。アラミド繊維は合成芳香族ポリアミド繊維であり、アミド結合が相互接続した芳香族環（Ar-CONH-Ar）で構成された合成線状ポリマー（アミド結合の少なくとも85％が2つの芳香族環に直接結合している）でできています。主鎖は芳香族環とアミド結合で構成され、芳香族環構造は剛性です。ポリマー鎖は引き伸ばされて棒状の構造を形成します。

同時に、分子鎖の直線構造はアラミド繊維の空間利用率を高め、単位体積当たりのポリマー収容量を増加させ、強度を高めます。一般的な柔軟なポリマー分子鎖とは異なり、パラアラミド繊維の主鎖構造は、ベンゼン環が形成する棒状の分子構造を主体としています。大きな共役ベンゼン環の存在により、分子鎖セグメントは内部で回転しにくく、直線的で剛性の高い構造を呈します。